HEALING
2018.06.08 Fri

クレオパトラも愛したローズの香りで年齢を感じさせない美しい心とお肌へ

6月といえば、ジューンブライドの季節。真っ白なウェディングドレスに花嫁の魅力をさらに引き立てるブーケ・・・そんなロマンチックなシーンに必ずと言っていいほど登場するバラの花。

 

ビジュアルはもちろん、その華やかで女性らしい香りも人気ですが、抽出方法によって2種類の精油が抽出できることをご存知でしょうか?今日は数々の歴史上の美女を魅了してきたローズの香りと美肌効果の秘密に迫ります。

 

抽出方法によって異なる香り成分

 

バラの精油は花から採取します。抽出方法によって異なる2種類の精油を抽出することができます。

 

(1)鮮やかな香りを抽出できる「溶剤抽出法」

揮発性の溶剤から香りを抽出する方法です。熱を加えないため、バラ本来の鮮やかな香りを楽しむことができます。この方法で抽出された精油は、エッセンシャルオイル ローズ<アブソリュート>と呼ばれ、濃厚な香りを楽しみたい方におすすめです。

(2)バラの成分を安全に抽出できる「水蒸気蒸留法」

朝摘みのダマスクローズを丸一日かけて蒸留し、水蒸気の熱によって抽出する方法です。バラの持つ成分を安全に抽出できるため、スキンケアによく使われます。この方法を使うとエッセンシャルオイル ローズオットーの精油と、香り成分の詰まった副産物のローズウォーターが採取することができます。

ローズオットーは精油の女王とも呼ばれ、肌を柔らかく整える、気持ちを落ち着ける、女性特有の症状をケアする、などのことが得意です。ヨーロッパではローズウォーターをワインに混ぜたり、ケーキや料理に使ったりしているそうです。

 

こちらがバラの女王と呼ばれているダマスクローズです。ラ・カスタ ナチュラル ヒーリング ガーデンでは、6月頃に見ることができます。

 

 

クレオパトラやマリーアントワネットにも愛された魅惑の香り


古代より愛されてきたバラは大変高価だったこともあり、しばしば権力の象徴として捉えられ、かの有名な絶世の美女や暴君さえも虜にしてきました。

 

絶世の美女と呼ばれたクレオパトラもその一人です。

ローズオイルでボディケアを楽しんだり、バラのお風呂に浸かったり。来客の際、部屋中に膝まで埋まるほどのバラの花びらを敷き詰めたというエピソードが残っているほどバラが大好きだったようです。その美貌と知性だけでなく、ローズの香りの力を借りて古代エジプト女王の座に君臨したともいわれています。

 

ベルサイユのばらでも描かれているマリーアントワネットもバラ好きとして有名です。彼女はローズとスミレの香りを自分の香りと決めていたそうで、当時の調香師にローズの香水を作らせたといいます。世間知らずで自由奔放な様子が描かれがちなアントワネットですが、ヴェルサイユ宮殿の庭園にある離宮で園芸にいそしみ、植物を愛でていたという逸話も残っているようです。


その他にも、ローマ帝国の暴君皇帝ネロやナポレオン妃のジョセフィーヌなど、数多くの人を魅了してきたバラ。バラにまつわるエピソードはどの花よりも多く、他の花とは少し違った特別感を感じずにはいられません。

 

心を解きほぐし、健やかな肌へ・・・ローズの香りの美肌作用

 

華やかで優雅な気分に浸れるローズの香り。その精油には肌を健やかな状態へ導く作用が期待できるといいます。

 

公益社団法人 日本アロマ環境協会(AEAJ)がローズオットーの精油を用いて行った実験では、精油を塗布した際に美肌効果が認められたと言います。

AEAJの行ったインビトロ*の実験では、コラーゲン産生促進の作用が認められました。また、ローズオットー精油を4週間継続して肌に使用した実験では、肌弾力や水分量の増加が見られ、肌のキメの改善例も見られました。
*インビトロ・・・試験管や培養器などの中で、ヒトや動物の組織を用いて反応を観察する実験。

※出典: 公益社団法人 日本アロマ環境協会(AEAJ)、科学で探るアロマのチカラ  アロマサイエンスレポート「美肌作用をもたらす「精油の女王」ローズオットー」(最終閲覧日:2018/5/18)

 

さらに、鳥取大学で以下のような実験を行ったところ、ローズの香りを吸入するだけで肌のうるおいを保つ手助けをし、ストレスを和らげることが実証されました。

 

<実験概要>
実験は14人の21歳前後の女性を対象に、ローズの香りを吸入する群、香りを吸入しない群に分け、ストレスの要因となる進級試験の3週間前から実施。試験前、試験中、試験後に、ストレスの指標である唾液コルチゾール量、肌のバリア機能の指標である水分蒸散量(TEWL)を測定しました。

<実験結果>
実験の結果、ローズ吸入ありの群は、試験中、試験後の唾液コルチゾール量と水分蒸散量が、ローズ吸入なしの群と比較して低く抑えられ、ストレスが低減。さらに、バリア機能の低下を有意に減少させていることがわかりました。

※出典: Effect of “Rose Essential Oil” Inhalation on Stress-Induced Skin-Barrier Disruption in Rats and Humans/Mika Fukada, Tatsuo Watanabe et al. (Chem Senses 37:347-356, 2012)

 

塗布するだけでなく、香りを吸入するだけでも美肌効果が期待できるとは驚きですよね。フェイスオイルや美容液など、巷ではローズオットーの精油を配合したコスメもございますので、ぜひ探してみてはいかがでしょうか。

 

外見が美しい人は、心も美しい人が多いもの。外見だけでなく、内面も輝かせてくれるローズ精油を活用して、心とお肌を磨いてまいりましょう。