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2020.10.08 Thu

vol.01 頭皮について知ろう [細川ひろ子のScalp Care Lesson]

 

このコンテンツでは、ラ・カスタ オフィシャル ヘッドセラピスト 細川ひろ子(美容師、管理美容師、毛髪診断士、認定講師)監修のもと、頭皮に関する様々な情報を定期的に発信してまいります。


 

みなさんはご自身の頭皮について、どれくらいご存知でしょうか?

 

頭皮もお顔も1枚の皮膚でつながっているにも関わらず、わたしたちの興味関心はいつだってお顔のスキンケアばかり。自分で見ることのできない頭皮のケアはおざなりになっていませんか?

 

実は頭皮ケアはみなさんが思っている以上にシンプルで、難しいことはひとつもないんです!

 

今回は「頭皮ケアをやる意味はあるの?」と思っている方や、「頭皮ケアってなんだかよく分からない!」という方のために、意外と知らない頭皮の特徴や構造、頭皮のメカニズムを分かりやすくご紹介します。

 

あなたはいくつあてはまる?大人の髪悩みチェックリスト

 

まずは現在のみなさまの髪や頭皮に関するお悩みについてお聞きしたいと思います。
以下のチェックリストで当てはまるものはいくつありますでしょうか?

 

 

3つ以上あてはまったら、スキャルプケアをはじめるサインです。

より効果的なケアをおこなっていくためにも、まずは頭皮の特徴を理解しましょう。

 

3つの頭皮の特徴とは?

 

頭皮とは頭部を覆っている皮膚のことを指し、お顔と同じ1枚の皮膚としてつながっています。

まずは頭皮の特徴を3つご紹介します。

 

①皮脂・汗の量が多い

 

頭皮の皮脂や汗の量はテカリやすいといわれているお顔のTゾーンの約2倍~3倍。わたしたちの身体の中でも、最も皮脂の分泌量が多い部分といわれています。

 

②バリア機能・水分保持機能が低い

 

頭皮は他の皮膚と比べて、肌のバリア機能や水分をお肌にとどめておく機能が低いため、頭皮は乾燥しやすく、フケやかゆみなどの頭皮トラブルへと発展することが良くあります。

 

豆知識:角質から蒸散する水分量「TEWL値」とは?
TEWL値とは、肌のバリア機能を判断する目安として治療や研究に使われる数値です。TEWLの数値が低いと肌の水分が逃げる量が少なくバリア機能が高いことを指します。
からだの部位別で数字を見ると違いがわかります。

腕・背中 約5g/㎡h
頬    約10g/㎡h
頭皮   約20g/㎡h

頭皮は顔やからだの肌とほぼ同じ構造をしていますが、TEWL値でわかるとおり水分を保持しにくいのでバリア機能のステータスが低いのです。 

 

刺激に鈍感でトラブルに気づきにくい

 

頭皮は刺激に鈍感です。さらに、頭皮の状態がどうなっているのか、目で確認することも難しいため、乾燥やトラブルが起こっていても気づかず悪化しやすい特徴があります。

 

 

頭皮の構造はどうなっているの?

 

頭皮の断面図をみてみましょう

 

以下の図は頭皮の断面図です。

皮膚は3層構造となっており、表皮、真皮、皮下組織で構成されます。中でも、一番外側にある層は表皮と呼ばれ、表皮にはさらに4つの層が存在しています。

 

表皮の中でも一番外側にある層は角質層と呼ばれます。スキンケアでもおなじみの「角質」のことです。角質はある重要な役割を果たしています。次の項目で詳しく見ていきましょう。

 

頭皮のバリア機能を助ける角質層とは?

 

バリア機能の維持に重要な役割を果たしているのが角質です。

角質は肌の一番表面にあるタンパク質の細胞で、お肌の水分を保持し、皮膚を外部の刺激から守る役割があります。

 

角質には以下の3つの保湿成分が存在しています。

 

①皮脂
②天然保湿因子(NMF)
③細胞間脂質(セラミド)

 

これら3つの保湿成分がバランスよく存在し、正常なターンオーバー(お肌が生まれ変わるサイクル)を繰り返すことで頭皮環境が保たれています。ところが、これらの保湿成分のバランスが崩れることで、角質内の保湿成分が失われてしまい、頭皮が乾燥してしまいます。

 

頭皮の乾燥を招く原因には以下のようなものがあります。

 

・洗浄力の強いシャンプー
・過剰なシャンプー
・シャンプーのすすぎ残し
・洗い流す際のお湯の温度が熱すぎる
・ごしごしと爪を立てて洗っている
・ドライヤーの熱ダメージ
・髪を乾かさない
・地肌の日焼け
・ストレス
・食生活の乱れ
・睡眠不足
・生活環境
・ヘアカラーやパーマ剤の刺激

 

ちょっとしたことの積み重ねで、気づかぬうちに頭皮乾燥が進行しているかもしれません。

ぜひ日頃から気をつけてくださいね。

 

後頭部と側頭部に要注意!

 

敏感肌の女性を対象として行った頭皮乾燥に関する調査によると、後頭部から側頭部にかけて頭皮の乾燥が現れやすい傾向が見られました。その症状は乾燥に加えて、かゆみやフケなどです。

後頭部から側頭部は、頭皮の中でも特に皮脂分泌量の少ない部位で、乾燥症状と皮脂分泌量には密接な関係があることが分かります。

 

また、皮脂分泌量は年齢とともに減少していくため、40代以降は特に頭皮の乾燥に注意が必要です。

 

 

いかがでしたか?

なんだか良く分からなかった頭皮について、みなさまに少しでも学びがあれば幸いです。頭皮は刺激に鈍感でトラブルに気づきにくい箇所だからこそ、日頃から意識することが大切です。

 

次回は実際に自宅でできるベーシックな頭皮ケアをご紹介いたしますので、どうぞお楽しみに!

 

Scalp Care Lesson」では、これからも頭皮に関する様々な情報を発信していきますので、ぜひチェックしてみてくださいませ!

 


ー この記事の監修 ー

ラ・カスタ オフィシャル ヘッドセラピスト 細川ひろ子

(美容師、管理美容師、毛髪診断士、認定講師)

 

 

ラ・カスタ 銀座本店でメインセラピストを務めながら、イベントやテレビ出演、NHKセミナーなど幅広く活躍。専属技術インストラクターとしての技術指導、専門知識の提供も行う。著書に「解決! 大人の髪のSOS」(講談社)。