爽やかで甘みのある香りにファン多数!ネロリの香りがもたらす効果とは?
先日ご紹介したオレンジの香りに関する記事に続き、オレンジの花から採れるエッセンシャルオイルをピックアップ。今回は、ビターオレンジの花から採れる希少な精油ネロリをご紹介。その爽やかで甘みのある香りにファンも多いネロリについてのお話です。
日本では縁起物とされるビターオレンジ
日本では橙(ダイダイ)の名で親しまれているビターオレンジ。日本では縁起の良い果物とされていたことから、お正月の風物詩である鏡餅の上に飾られます。このちょこんと乗っているのが橙です。ずっとみかんだと思っておりました。
縁起物とされる由縁はその性質にあります。みかんは熟れると木から落ちてしまいますが、橙は熟して冬を越えても2~3年は木から落ちずに大きく育つといいます。この性質と橙の名にかけて、「その家が繁栄し、”代々”栄えていくように」という願いが込められ、古くから親しまれてきました。
橙はみかんにそっくりですが、ビターオレンジという名の通り苦味が酸味が強いため、生食には向いていないようです。果汁を絞ってポン酢にしたり、マーマレードやオレンジピールに加工して楽しむのが主流なようです。オレンジやみかんというよりは、すだちや柚子のイメージに近いのかもしれません。
イタリアのネロラ公妃お墨付きの香り
ネロリという名は、イタリアのネロラ公国の王妃アンナ・マリアがネロリの香水を愛用していたことが由縁だといわれています。当時貴族の間で流行していた皮の手袋のにおい消しとしてネロリの精油を愛用していたといいます。
また、ネロリは大変高価な精油としても有名です。その香りは花から抽出されますが、原料となるビターオレンジの花が咲くまでにかかる年数は約4年。さらに、フレッシュで品質の良い香りを得るためには、1つ1つ手作業で咲き始めのネロリの花を摘み取る必要があるといいます。1gの精油を作り出すために必要なお花は、なんと1kg!ネロリの精油が高価であることに納得です。
こちらがネロリの花。白くて小ぶりなお花が可愛らしいですよね。このお花を1kg集めると考えるだけで、途方もない気持ちになります・・・。ちなみにこの写真はラ・カスタ ナチュラル ヒーリング ガーデンに咲いたネロリのお花です。
優しい甘さの中に芯がある香り
疲れた心を癒しで包み込むフローラルノート
ビターオレンジの花ということでフルーティな香りを想像してしまいますが、その香りは温かみのあるフローラルノートを基調としています。やさしく甘い上品で洗練された女性的な香りで、心地よいリラックス感をもたらします。
ただ甘く優しいだけでなく、香りに芯があるというのもネロリならでは。ビターオレンジの苦味が加わることがそんな印象を抱かせるのでしょうか。芯のある凜とした女性のようなイメージだと例えられることもあります。
そんなネロリの香りには、不安や心配な気持ち、イライラを和らげてくれる効果が期待できます。社団法人 日本看護学校協議会共済会でも、
ラベンダーやネロリの香りがセロトニンの分泌を促進させ、神経系を鎮静、リラックス効果をもたらす。
※出典: 団法人 日本看護学校協議会共済会、アロマセラピーのメカニズム(最終閲覧日:2018/1/29)
と述べており、常に緊張感のある医療現場で働く看護師のセルフリラクゼーション方法のひとつとしても、ネロリの香りを提案しているようです。
ちなみに、ラ・カスタの製品ではアロマエステ 48シリーズ、アロマエステ ボディミルクなどにネロリのエッセンシャルオイルが配合されています。
心を解きほぐし、リラックスした気持ちへ導くのが得意なネロリの香り。
新しいプロジェクトを任されて不安でいっぱいなときや、慣れない新生活、ちょっぴり人間関係に疲れたとき、ネロリの存在を思い出してみてくださいね。
その希少性により原液は高価ではありますが、ラ・カスタではホホバオイルで3%濃度に希釈したエッセンシャルオイルもご用意しております。原液と比べると比較的手に取りやすい価格ですので、機会があればどうぞお試しください。