寝ぐせ直しにかける時間を1分に!おやすみ前の5つのチェックリスト
みなさんは朝の支度にどのくらいの時間がかかっていますか?メイクや洋服選び、ヘアセットなど、女性の朝は慌しくなりがち。中でも寝ぐせ直しに時間がかかっている方は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、髪にクセがつく原理と就寝前に試していただきたいヘアケア チェックリストをお伝えいたします。貴重な朝の時間をゆっくりと過ごすためにも、寝ぐせ直しにかけている時間を減らすコツをマスターしましょう!
どのような原理で髪の毛にクセがつくのでしょうか?
髪は【水分が乾いた瞬間】や【冷えた瞬間】に形状が記憶されます。
株式会社花王のヘアケアサイトでは、形づくメカニズムを以下のように説明しています。
髪には、水に濡れると結合が切れて形を変えられる部分「水素結合」と、パーマのような化学反応でしか形を変えられない部分(髪の元々の形)「化学結合」があり、毛髪一本一本の形は、この2つのバランスで決まります。水素結合が切れて形が自由になる状態の濡れた髪を、形を決めて乾かす(=水素結合を新しくつくる)ことが、スタイリングするということなのです。髪に形がつくのは、水素結合ができたとき、すなわち髪が乾いたときということになります。
出典: 花王株式会社 ヘアケアサイト 髪と地肌のしくみ 、「髪が形づくメカニズム」(最終閲覧日:2018/5/8)
髪は乾いたときに形が決まり、濡れるとリセットされる性質があることからも「水分との付き合い方」が寝ぐせ対策がカギとなります。
寝ぐせの原因は髪内部の水分バランスの乱れ
ここで、髪の内部について、少しお話したいと思います。寝ぐせの原因には、水分が関係しています。
髪内部には水分を吸収しやすいタンパク質と、水分を吸収しにくいタンパク質の2種類が存在し、髪を構成する成分の80%はタンパク質とされています。
しっかり髪の毛を乾かせていなかったり、寝ている間の汗や湿気により、一部のタンパク質が膨張し、髪内部の水分とタンパク質のバランスが崩れてしまいます。このバランスの崩れこそが、クセの原因だったのです。
水分バランスの乱れを整えるためのカギとなるのが保湿ケア。おすすめは、タンパク質配合のヘアウォーター。水分と栄養補給を一度に行えるので一石二鳥です。ヘアウォーターや洗い流さないトリートメントで髪内部のバランスを整えたら、しっかり乾かしましょう!
おやすみ前のヘアケア チェックリスト
最後に寝ぐせを最小限に抑えるためのヘアケア チェックリストをお伝えいたします。ヘアケア アイテムを使った方法から、ちょっとした寝るときの工夫まで、気になる方法があればぜひお試しください。
<Check1> 生乾きは厳禁!完全に乾いてから就寝を
濡れた髪は摩擦に弱く傷つきやすく、雑菌も繁殖しやすい状態です。私たちは一晩に平均10〜30回ほども寝返りを打つといわれているため、髪への負担は避けられません。必ず髪を乾かしてからベッドに入ることを徹底しましょう。ドライヤーの仕上げに冷風を当てると、キューティクルがキュッと閉まり、形状記憶にも繋がるのでおすすめです。
<Check2> 洗い流さないトリートメントで摩擦を軽減
キューティクルはウロコ状になっており、濡れると開く性質があります。キューティクルが開いた状態の髪はとても傷つきやすい状態。ドライヤーの熱や外部からの刺激から保護するために、乾かす前に洗い流さないトリートメントをつけましょう。毛先を中心に揉み込むようにつけておくと、油分によるコーティング効果により、寝返りによる摩擦の刺激から髪を保護する役割をしてくれます。
特に傷みが気になる方や、さらにしっとりした仕上がりを求める方には、洗い流さないトリートメントの前に、トリートメント ヘアローションなどのヘアウォーターで保湿をする“二段階保湿”がおすすめです。水分と油分を上手に使うスキンケア発想により、しっかりとうるおいを閉じ込めることができます。二段階保湿のテクニックは以下の記事で詳しく説明しています。
乾燥に負けない!パサつく髪は”スキンケア発想”のテクニックで解決!
<Check3> ゆるくまとめる、ナイトキャップを被る
ロングヘアの方はゆるくまとめておくのもおすすめです。ゴムの跡が付かないよう柔らかいシュシュでひとつにまとめたり、ゆるく三つ編みにすると寝ぐせがつきにくいようです。
被るだけで寝ている間の摩擦から髪を保護できるナイトキャップは、ロングの方はもちろん、ショートやボブの方にもおすすめです。ちなみに、ナイトキャップとは、童話「赤ずきん」でおばあさんに扮するオオカミが被っているこちらです。
<Check4> 髪を枕の上に逃がす
特にセミロング~ロングヘアの方におすすめしたいのが、髪を枕の上に逃がす方法。画像のような形で全ての髪を枕の上に逃がします。
この方法を実際に試したところ、寝返りや枕の角などでクセがつきやすかった髪が、翌朝まとまりやすくなり、頑固なクセが付かなくなりました。
<Check5> 思い切って枕を変えてみる
ホテルの大きな枕は寝ぐせがつきにくいように感じませんか?小さな枕を使っている方は大きめの枕に変えてみるのもひとつの手です。
巷では、枕を約1ヶ月ほどレンタルできるサービスや好きな素材をカスタマイズしてオリジナル枕が作れるサービスもあるようです。最高の枕を追及すれば、睡眠の質のアップと寝ぐせ問題をまとめて解決できそうですね!
<おさらい>
Check1: 生乾きは厳禁!完全に乾いてから就寝を
Check2: 洗い流さないトリートメントで摩擦を軽減
Check3: ゆるくまとめる、ナイトキャップを被る
Check4: 髪を枕の上に逃がす
Check5: 思い切って枕を変えてみる
今回お伝えした5つのチェックポイントを意識して、寝ぐせ直しにかける時間を減らしてまいりましょう。
寝ぐせ直しにかけている時間を、ゆっくり朝食を摂る時間やコーヒータイムに変えて、ゆとるある朝時間を過ごしませんか?