ハリ、コシ、ツヤのない40代の髪を元気に!美髪に必要な“3つの条件”とは?
ラ・カスタ オフィシャル ヘッドセラピストの細川ひろ子が、髪のお悩みや年齢特有のトラブル、疑問にお答えします。今回は「髪のハリ、コシ、ツヤ」に関するお悩みです。
Q.加齢とともに髪が細くなり、ハリ、コシ、ツヤもありません。元気な髪に戻すのは無理ですか?
A.大丈夫!お手入れ次第で、元気な髪に戻せます。
髪のハリ、コシ、ツヤの低下は、多くの女性が感じるエイジングサイン。「老化が始まったのかな…」と気づく最初のきっかけといってもよいでしょう。毛髪の量、太さのピークは20代。「髪が多くて困る」という人も、30代に入ると髪は徐々に衰えてきます。
女性の場合、40歳前後から女性ホルモンが減少し始め、髪の老化が一気に進む傾向があります。年齢を重ねることで髪のハリ、コシ、ツヤがなくなるのは、ある意味避けられないことなのです。
さらに、現代女性の髪はもっと深刻。というのも、私たちの生活には、髪の衰えに拍車をかける様々なダメージが潜んでいます。
・紫外線やエアコンなどによる乾燥
・カラーやパーマ
・ヘアアイロンやドライヤーなどによる熱ダメージ
・過度なダイエットによる栄養不足
現代社会においてはストレスやホルモンバランスの乱れも無視できません。これらの影響により、ただでさえ元気がなくなりつつある髪は、さらに若々しさを失ってしまいます。
若々しく美しい髪に必要な”3つの条件”とは?
つややかでハリ、コシのある髪の条件は3つあります。
①十分な水分量があること
②髪内部に主成分であるたんぱく質が満たされていること
③髪表面にあるキューティクルが整っていること
ハリ、コシ、ツヤの低下は、これらの条件の何らかが影響していると考えることができます。逆に考えれば、きちんとお手入れをして3つの条件を回復させれば、ハリ、コシ、ツヤは取り戻せるということ。
私の周りにはハリ、コシ、ツヤのある髪をキープしている先輩世代の女性がたくさんいらっしゃいます。その方々にお話をうかがうと、やはり日々のお手入れをしっかりとしていらっしゃいます。お手入れは決して裏切りません!「髪質が変わってきたかも…」と感じ始めたら、本腰を入れたヘアケアをスタートしてください。
ハリ、コシ、ツヤがなくなる3つの原因とお悩み別おすすめケア
ハリ、コシ、ツヤがなくなる原因は主に3つあります。
①水分不足
②たんぱく質不足
③キューティクルの乱れ・破損。
ヘアケアでは、この3要素をケアすることが肝心です。使用するアイテムは、シャンプー後に使う「洗い流すトリートメント」と、タオルドライ後に使う「洗い流さないトリートメント」です。次に、具体的なお悩みに応じたケア方法をみてまいりましょう。
髪がパサつき、ツヤがない方 ▶ 髪への水分補給を意識して
髪が根元からパサつき、ツヤがなくなっているなら、3要素のうち「①水分不足」が深刻といえます。このタイプの方は、シャンプー、トリートメントをドライヘア用にし、水分を補うことを第一に考えてください。
タオルドライ後には、ミストタイプの洗い流さないトリートメントでうるおいを補給しましょう。さらに、ドライヤーの前にヘアオイルをなじませて、髪の表面をコーティングしましょう。こうすることで、補った水分が逃げにくくなり、熱による乾燥からも髪を守ることができます。
毛先のダメージが気になる、枝毛や切れ毛が目立つ方 ▶ たんぱく質不足が原因かも?
根元は健康毛なのに、毛先にいくほどツヤがなくなり、枝毛、切れ毛が目立つ場合もあります。このタイプは「②たんぱく質不足」が顕著な髪で、髪内部がスカスカになっています。
たんぱく質不足の髪には、ダメージヘア用のシャンプー、トリートメントを。シャンプー後、毛先を中心にトリートメントをつけたら、ホットタオルやシャワーキャップをかぶって数分時間をおいてください。こうすることで、開いたキューティクルからたんぱく質成分を入れ込むことができます。
髪表面のゴワつきが気になる、指通りが悪い ▶ 洗い流さないトリートメントでなめらかな手触りに
髪のゴワつきが気になる場合は「③キューティクルの乱れ・破損」を疑いましょう。表面がささくれてしまったり、めくれてしまったりしている可能性があるため、傷んだ髪のキューティクルを整えるケアをプラスしましょう。洗い流さないトリートメント(ヘアオイルやヘアクリーム)でうるおいをプラスしながら、髪の表面をなめらかに整えましょう。
さらに、洗い流さないトリートメントは髪の表面をコーティングする効果も期待できます。紫外線や乾燥から髪を保護する効果も期待できますので、お出かけ前の仕上げに取り入れていただくのもおすすめです。
自然なツヤ出しなら、ブラッシングにお任せあれ!
ハリ、コシ、ツヤのお悩みだけでなく、美髪のためのベーシックケアとしておすすめなのがブラッシングです。頭皮から出る皮脂は、天然の“ツヤ出し剤”。根元から毛先に向けてブラッシングすることで、髪全体に皮脂がいきわたり髪にツヤがでます。豚毛や猪毛を使用したブラシを使えば、ブラシに含まれる天然の水分と油分でさらに自然なツヤが手に入ります。ブラシ選びの際は、ぜひ使用されている毛の素材にも注目してくださいませ。
詳しいブラッシングのテクニックはこちらの記事をご覧ください。
髪の毛のブラッシングにはどんな効果があるの?頻度やタイミングは?