髪の毛のブラッシングにはどんな効果があるの?頻度やタイミングは?
シャンプーの前にはブラッシングをした方がいい、と知っている人は多いでしょう。しかし、どうしてブラッシングをした方がいいのか、ブラッシングをすることでどんな効果が得られるのか、きちんと意識していますか?
今回は、具体的なブラッシングのやり方や頻度・タイミング、注意点についてもご紹介します。
髪の毛をブラッシングする正しいやり方とは?
まずは、髪の毛をブラッシングする正しいやり方を知りましょう。
■いつブラッシングする?
ブラッシングをするタイミングは、シャンプーの前・夜寝る前・朝起きた時の3回が目安です。それぞれのタイミングでブラッシングをした方がいいのには、以下のような理由があります。
▼シャンプー前
髪の毛についている汚れやほこりを落とし、シャンプーのときに絡まるのを防いだり、泡立ちを良くしたりする
▼寝る前や、朝起きた時
枕やシーツとの摩擦で髪の毛が絡まるのを防ぎ、寝ている間に健康な髪の毛を作るため、ブラッシングによって頭皮の健康を良くしておきます。適度な刺激が頭皮に伝わることは、副交感神経にアプローチして安眠を促進する効果も期待できるとか。朝起きたら、寝ている間に絡まった毛先をブラッシングでほどいてからスタイリングしましょう。
■髪の毛の正しいブラッシング方法
では、実際にブラッシングするやり方を見ていきます。
Step1:前頭部〜頭頂部
額のシワを伸ばすように前髪をかきあげ、髪の生え際から頭頂部に向かって心地良いと思える強さでブラッシングする
Step2:側頭部
フェイスラインにブラシを垂直にあてるような意識で、髪の生え際から斜め後ろ、頭頂部に向かってぐっと髪を持ち上げるようにブラッシングする
Step3:後頭部
顔を少し下に向け、首の髪の生え際から頭頂部に向かって、後頭部に圧をかけるようにブラッシングする
側頭部のブラッシングの際に、フェイスラインをぐっと引き上げるようにブラッシングすると、エイジングでたるみがちなフェイスラインの引き締め効果も期待できます。また、後頭部のブラッシングをしっかりすると、頭皮マッサージ効果で首や肩のコリ軽減にもなりますので、ぜひやってみてくださいね。
時間があれば、「頭皮パッティング」を組み合わせても良いでしょう。頭皮パッティングとは、手首に力を入れず、頭皮にポンポンと軽く弾ませるようにリズミカルにブラシを落とすことです。頭皮にあるさまざまなツボをほどよく刺激でき、頭皮のこわばりも解消されますので、顔色がワントーン明るくなるでしょう。
ブラッシングについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。
フェイスラインのたるみはブラッシングにお任せ!?グイッと引き上げるテクニックとは?
ブラッシングで得られる効果3つ
ブラッシングを行うと、実際にどんな効果が得られるのでしょうか。代表的なものを3つまとめました。
■髪の毛についた汚れやホコリ、抜け毛を取り除く
髪の毛は、毎日スタイリングなどで触ったり、帽子をかぶったり、ホコリなどがついたりと目に見えにくい汚れがたくさんつきますし、抜け毛も1日100本以上あると言われています。こうした汚れや抜け毛などをブラッシングであらかじめある程度落としておき、シャンプーのときに落としきれないことがないようにしましょう。清潔な頭皮環境を作れば、新しく生えてくる髪の毛も強くて健康なものを育てやすくなります。
■頭皮の血行を促進し、育毛効果をもたらす
ブラッシングは、頭皮マッサージと同じような効果が得られるとされています。血行促進・頭皮環境の改善はもちろん、血行や頭皮環境が良くなって髪の毛に十分な栄養が行き渡るようになれば、髪の毛が抜け過ぎたり、細くなって薄毛になったりするのを防げるでしょう。
■髪にツヤと潤いをもたらす
頭皮は、乾燥を防ぐために皮脂を分泌しています。何もしない状態だと、この皮脂はどうしても髪の根元から中間ぐらいまでしか行き渡らず、毛先は乾燥してしまいがちです。そこで、ブラッシングをして皮脂が毛先まで届くようにすれば、開いたキューティクルを整え、その上から皮脂がキューティクルをコーティングしてくれるので、髪が毛先まで潤ってツヤが出てきます。
■髪に自然なツヤを出すなら、豚毛ブラシがおすすめ!
豚毛ブラシは、適度な油分や水分を含んでいて柔らかく、髪質が柔らかく細い人でも使えます。密度が高いブラシなのに静電気が起きにくいので、髪全体に皮脂をしっかり届けられ、頭皮へも適度な刺激が加わります。とくに、寝る前や朝のブラッシングにおすすめのブラシです。
詳しくは、こちらの記事をご確認ください
エイジングが気になる女性には、断然「天然毛」のヘアブラシがおすすめな理由
ブラッシングするときの注意点4つ
最後に、ブラッシングするときの注意点を4つご紹介します。
■やりすぎない
ブラッシングの回数は、シャンプー前・夜寝る前・朝起きた時の3回が目安です。必要以上にブラッシングしすぎると、髪の表面のキューティクルを傷つけてしまったり、やり方によっては頭皮を傷つけてしまったりします。
■濡れているときにやらない
髪が濡れている時は、キューティクルが最も傷つきやすい状態のため、お風呂上がりの髪が濡れた状態でのブラッシングは避けましょう。タオルドライやドライヤーなどでよく乾かしてから、寝る前のブラッシングを行います。
■頭皮が荒れている時はしない
頭皮にかゆみや湿疹があるときや、日焼けなどで頭皮や髪にダメージがあるというときには、ブラッシングを控えましょう。頭皮や髪にダメージがあるときにブラッシングをすると、頭皮や髪を余計に傷つけてしまいます。
■定期的にブラシを洗う
ブラッシングを続けていると、だんだんと抜け毛や汚れがついてしまいますので、定期的にメンテナンスを行いましょう。髪の毛を取り除き、丸洗いできるものならシャンプーを薄めたものでつけ置き洗いをし、その後きれいに洗い流します。丸洗いできない木でできたタイプのブラシなら、ブラシクリーナーを使って掃除しましょう。
まとめ
髪の毛のブラッシングは、汚れや余分な皮脂を落とすだけでなく、頭皮の血行を良くしたり、髪にツヤと潤いをもたらす効果も期待できます。ブラシ選びややり方、注意点などに気をつけ、キレイな髪の毛を手に入れましょう。
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