シャンプーのときに頭皮マッサージがいい理由3つ!やり方もご紹介
シャンプーをするとき、サッとお湯を通してごしごし洗って流しておしまい、という人は少なくないのではないでしょうか。
忙しい人でもシャンプーと同時に2〜3分の簡単な頭皮マッサージをすることで、お風呂上りなどにマッサージの時間をとらなくていいので時短になります。
頭皮マッサージのメリットや、正しいやり方を見ていきましょう。
シャンプーしながらマッサージをするメリット3つ
シャンプーをしながら頭皮マッサージをするだけで、以下のようなメリットがあります。
■その1:毛穴の汚れをしっかり落とす
そもそも、シャンプーの目的は「毛髪を洗う」のではなく「頭皮を洗う」ことです。頭皮の下では、たくさんの毛母細胞(髪を作る細胞)が細胞分裂を繰り返して髪の毛を伸ばしているので、頭皮は身体の他の部分よりも毛穴や皮脂腺が多く、新陳代謝が活発です。
ということは、汚れのもとになる汗や皮脂を多く分泌しているということでもあります。これを放置していると皮脂が酸化して毛穴が詰まったり、雑菌が繁殖したりして皮膚が荒れてしまい、フケやかゆみ、炎症などの頭皮トラブルが起こりやすくなってしまいます。
このような頭皮トラブルが起こると、健康な髪が育ちにくくなるだけでなく、発毛~脱毛のヘアサイクルが乱れてしまい、薄毛や抜け毛の原因になってしまいかねません。健康な髪を保つためには、シャンプーで余分な皮脂や毛穴汚れをしっかり落とし、頭皮を清潔で健康な状態にして、髪の毛が育ちやすい環境を整えてあげることが大切なのです。
■その2:髪の成長を助ける
頭皮マッサージをすると、頭皮が柔らかくなり血行が促進され、髪の成長に必要な酸素や栄養分が毛母細胞に行き渡りやすくなります。また、マッサージで副交感神経が刺激されると、リラックス効果が高まると期待できますので、寝る前に行うと眠りが深くなりやすいです。深い眠りは、髪の成長や美容に必要な「成長ホルモン」の分泌を促します。
その3:リフトアップや眼精疲労にも
頭皮マッサージは、リフトアップや眼精疲労にも効果が期待できます。
リフトアップ
頭の筋肉は、顔の筋肉を引っ張り上げる「バネ」のような役割をしています。このバネに弾力があれば、顔の筋肉を引っ張り上げる力も強くなりますので、お肌にハリが出て小顔効果が期待できるというわけです。
そもそも、頭の筋肉が弾力を失ってしまうのは、疲れやストレスで筋肉が収縮し、凝り固まってしまうのが原因と考えられます。すると血行不良にもなりますので、お肌がくすんだり、頭皮環境の悪化から髪にツヤがなくなったり、抜け毛がひどくなる人もいます。
頭皮マッサージで頭皮をやわらかくほぐし、血行をよくして筋肉がキュッと引き締まれば、髪にもリフトアップにも良い影響が期待できるのです。
眼精疲労
目に疲れが溜まると、頭皮の血流が悪くなってだんだん頭皮が凝り固まります。そして頭皮が凝り固まると目元の血行も悪くなり、皮膚がたるみやすくなるという悪循環に。しかし、目元の皮膚は薄くてデリケートなので、こすったりぐりぐり力を入れてマッサージしたりするわけにはいきません。そこで、頭皮マッサージで目元も一緒にリフレッシュするのが良いわけです。
【実践編】シャンプーしながら頭皮マッサージのやり方
では、実際にシャンプーしながら頭皮マッサージするやり方を見ていきましょう。
■シャンプー&マッサージの前に
シャンプー前にお湯でしっかり予洗いし、髪の毛の汚れを落としておきましょう。
髪の汚れはお湯だけで約90%落ちますので、シャンプーのつけすぎ防止にも、髪の毛を擦り合わせないためにもこの予洗いが重要です。
■正しい頭皮マッサージの手順
ポイントは、血流やリンパの流れに沿って、指先ではなく指の腹や手のひらを使い、気持ちいいと感じるくらいに地肌に軽く指圧をするということです。
とくに、固くなりやすい頭頂部は念入りに行いましょう。序文でもご紹介したように時間をかけすぎる必要はなく、だいたい2〜3分でOKです。
【STEP①】軽く全体をほぐす
指の腹を使って、頭皮全体を10秒程度押していきましょう。
【STEP②】5本の指で前頭部の地肌をセンターに寄せる
シャンプーをよく泡立ててスタートします。
5本の指を開き、生え際から頭頂部に向かって中央に地肌を寄せるようにしながら、頭蓋骨を洗うイメージで行いましょう。
耳と耳を結ぶ「カチューシャライン」までだいたい4回に分けて指を移動させ、1ヶ所につき5回、指で円を描くように動かします。
【STEP③】側頭部(1) 耳からこめかみまで
次に、耳の上からこめかみにかけて、3回に分け少しずつ上がっていくように、前後にスライドさせながら洗います。
5本の指を地肌に沿わせ、頭蓋骨や頭部の丸みを意識しながら、1か所につき5往復動かします。
手のひらのつけ根を当て、軽く圧をかけながら上に引っ張るようにするのもよいでしょう。
【STEP④】側頭部(2) 側頭部〜頭頂部
今度は、側頭部から頭頂部に向かってマッサージしながら洗っていきます。
1か所につき5往復、頭部の丸みを意識しながら地肌を揺らすように細かく上下に動かしながら頭頂部に向かいます。
そして、6か所目の頭頂部で合流したら、最後に左右の指が交差するように合わせましょう。
頭頂部は頭で唯一筋肉がない場所なので、マッサージで血行を良くすることは非常に重要です。頭頂部とその周囲も、5か所を目安にまんべんなく中指で軽く圧をかけましょう。
【STEP⑤】後頭部をほぐす
後頭部は、耳の後ろの生え際から上下に細かくスライドさせ、下から上へと洗っていきます。
これも1か所につき5往復動かし、だんだんと中央部分に向かっていくイメージで行いましょう。耳を囲うように5本の指を頭皮に当てるのがポイントです。
だいたい5回くらいに分け、5ヶ所目の中央部で両手がぶつかるくらいを目安にしましょう。
【STEP⑥】ハンドプレスで仕上げを
最後に両の手のひらで、側頭部を包み込むようにハンドプレスします。
同じように生え際と頭頂部も包み込むようにハンドプレスし、マッサージはおしまいです。
まとめ
頭皮マッサージは、毛穴の汚れをしっかり落として健康な髪の成長を助け、血行を良くしてリフトアップや眼精疲労の軽減にも効果が期待できます。毎日のシャンプー時に、1回2~3分の簡単な頭皮マッサージを取り入れてみませんか?