【頭皮マッサージで白髪予防】毎日1分自宅でできる簡単マッサージ方法
髪の毛の悩みの中でもとくに気になるのが白髪。年齢とともに増えていく白髪は、少し生えているだけでも目立って気になるものです。実は生活習慣の見直しや頭皮マッサージといったヘアケアを取り入れることで白髪の進行を遅らせて予防をすることは可能です。
そこで、今回は白髪予防のための生活習慣の見直しと、自宅でも簡単にできる頭皮マッサージの方法について詳しく解説していきます。
なぜ白髪は生えてくるの?
それでは最初に、そもそもなぜ白髪は生えてくるのかということについて少し解説していきたいと思います。まず、髪の毛は毛根で作られているのですが、毛根で作られた髪の毛には元々色がついていません。
髪の毛は毛母細胞にあるメラノサイトという細胞でメラニン色素が作られ、着色されることで黒い髪の毛となって生えてくるようになっています。白髪というのはメラニンで着色されずに生えてきた髪の毛のことを指します。
着色されない原因には遺伝も関係していますが、この他にも年齢や生活習慣の乱れ、ストレスなどの影響によってメラノサイトの働きが弱くなることなども大きく関係しています。
白髪を予防するためには

白髪予防のために必要なことは以下の3つです。
1.健康的な食生活
2.適度な睡眠
3.ストレス解消
この3つがしっかりできていると血流が良くなるため、メラノサイトがしっかり働いてくれます。
健康的な食生活
食事の際はまず、脂質、糖質の摂りすぎに注意しましょう。脂質と糖質は摂りすぎることで皮脂の過剰な分泌の原因となり、頭皮の環境に悪影響となるためインスタント食品などはなるべく控えたほうがいいでしょう。
白髪予防にはバランスのとれた食事を心掛けたうえで、メラノサイトを活発にするカルシウム(乳製品や小魚、海藻類など)や、メラニン色素を作る銅を多く含む食材(牡蠣、イカ、レバーなど)を取り入れることがおすすめです。また、健康な髪の毛を作るたんぱく質(肉や魚)やビタミン(豚肉や緑黄色野菜)も積極的に摂るようにしてみましょう。
適度な睡眠
睡眠不足は血流を悪くします。血流が悪くなると、髪の毛や頭皮に栄養分がしっかり送り届けられなくなるため、メラノサイトの働きが悪くなります。また、睡眠不足は成長ホルモンを減少させる原因にもなります。
成長ホルモンは髪の毛の成長を促す働きがあるのですが、この成長ホルモンが大量に分泌されるのが22時ごろから深夜2時ごろにかけての時間帯と言われています。ですので、この時間帯に睡眠をとることが髪の毛にとっては望ましく、しっかりと睡眠時間を確保することが重要となります。
ストレス解消
ストレスが溜まると自律神経やホルモンバランスに乱れが生じて、体内の循環器に悪影響を及ぼしメラノサイトの機能低下につながります。また、活性酸素の増加によってメラノサイトが破壊される恐れがあります。活性酸素は細菌などから身体を守るために必要なものですが、増えすぎると健康な細胞まで破壊してしまいます。
こうしたストレスに対しては、適度な運動や入浴でストレスを解消することがおすすめです。とくに入浴は自律神経を整えてくれるので、いつもシャワーだけで終わらせている人はしっかり湯船につかる習慣をつけることをおすすめします。
血行をさらに良くするためには頭皮マッサージがおすすめ
白髪予防に大切な生活習慣の「健康的な食生活」「適度な睡眠」「ストレス解消」の3つが理解できたところで、もうひとつおすすめなのが「頭皮マッサージ」です。生活習慣と合わせて頭皮マッサージを取り入れることで、より一層血行をよくしてくれます。
手順も簡単で時間もかからないのでぜひ取り入れてみてください。
手順1:耳とおでこ周りをほぐす
頭皮をほぐす前に、耳とおでこ周りからほぐしていきます。まず、耳を親指と人差し指でつまんで全体をまんべんなくほぐしていきます。次に、眉毛付近のおでこを眉間のあたりからこめかみに向かって指の腹で外回りに小さく円を描きながらマッサージしていきます。ここまでを15秒から20秒ほどかけて行います。
手順2:側頭部をマッサージ
頭皮は耳の少し上あたりまでに太い血管が伸びていて、そこから頭頂部にかけては毛細血管になっています。そのため、側頭部をしっかりほぐして頭頂部に血液を送り届けることが大切です。
側頭部はまず、指を広げてこめかみに小指、耳の上に中指、耳後ろに親指がくるよう下から頭を両手でつかむようにします。そのまま外回り(後頭部の方向)に小さな円を描きながら頭頂部に向かって10秒ほどかけてゆっくり動かしていきます。
頭頂部まできたら、もう一度最初の位置からやり直して2~3回繰り返していきます。
手順3:後頭部をマッサージ
最後に後頭部をほぐしていきます。襟足の両端にあるくぼみ(風池(フウチ)と言います)からつむじに向かって両手の親指で円を描きながら押し上げるように5秒から10秒ほどかけてマッサージをしていきます。つむじにきたら、もう一度最初の位置からやり直して2~3回繰り返していきます。
リンパを使って老廃物を流す
マッサージが終わったらリンパに老廃物を流していきましょう。手のひらで左右の側頭部をはさみ、円を描きながらこめかみ、耳上、襟足、首、鎖骨の順番でリンパに流していきます。
回数はとくに決まっていないので、すっきりしたところで終わっていただければ大丈夫です。
マッサージは習慣化することが大事

ここで紹介したマッサージは大体1分~2分もあればできる手順となっています。お好みで回数や時間を増やしていただいても問題ありませんが、大切なのは習慣化することです。短時間でもいいので習慣化できる範囲で継続してみてください。
とくにシャンプーの際など、泡で指通りも良くなっていて洗うついでにできてしまうため、習慣化しやすくおすすめです。
まとめ
白髪予防のための生活習慣の見直しと、自宅でも簡単にできる頭皮マッサージの方法についてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?白髪は遺伝の要素もありますが、しっかりと対策をすることで予防することは可能です。
とくに年齢を重ねると頭皮の働きが弱くなってくるので、マッサージでほぐしてあげることが大切です。今回紹介したマッサージ方法は、やり方も簡単で時間もかからないので、ぜひ参考にして試してみてはいかがでしょうか。