シャンプー前のブラッシングはなぜ必要?正しい方法やおすすめブラシも
シャンプーの前にブラッシングをすると、そのままシャンプーするより、頭皮にも髪の毛にもたくさんのメリットがあります。絡まった髪の毛をとかしてほぐすだけでなく、シャンプーの効果アップにつながることも。
今回は、ブラッシングの正しいやり方やおすすめのブラシもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
シャンプー前のブラッシングによる4つのメリット
シャンプー前にブラッシングをすると、どのような効果があるのでしょうか?ここでは、4つのメリットについて解説していきます。
その1:ホコリやゴミを落とす
ブラッシングによって、1日過ごしたあとの汚れを浮かせたり、落としたりができます。髪が傷んでいたり乾燥したりしていると、静電気が起こってほこりが付着しやすい状態になっています。これをブラッシングで先に落としておくとよいでしょう。
その後の予洗いでもある程度のほこりや皮脂は落とせますが、あらかじめブラッシングをしておくことで汚れが浮き上がりやすくなります。その後、しっかり予洗いをしてください。ブラッシングと予洗いのひと手間でシャンプーの泡立ちが格段によくなります!
その2:スタイリング剤などの汚れをオフ
ヘアスタイリング剤は、一日キープできるような強力なものになるほど、落としにくくなります。すると、シャンプーだけでスタイリング剤を落とし切れず、頭皮の毛穴を詰まらせてしまうことにもなりかねません。
さらに、ヘアスプレーを使った場合、髪の毛を固めるという性質上、髪が絡まる原因にもつながります。これらもほこりや皮脂と同様に、ブラッシングによって浮かせておけばその後の予洗い、シャンプーですっきり落としやすくなるでしょう。
その3:髪の絡まりをほぐす
1日活動してきた髪は、風や動きで絡んでしまうこともあります。髪が絡んだまま湯洗いやシャンプーをしてしまうと、髪どうしで摩擦が起こり、キューティクルが開きやすくなったり、切れ毛が起こりやすくなったりしてしまいかねません。
そこで、シャンプー前にブラッシングをして、絡んだ髪をほどいておくことが大切です。また、絡まりをほどいておくとシャワーの水が頭皮まで届きやすくなり、髪や頭皮をしっかり濡らすことでシャンプーの泡立ちも良くなります。
頭皮マッサージ
ブラッシングには、頭皮マッサージの役割もあります。ブラシで髪をとくことで、頭皮にも刺激が加わり、マッサージ効果によって頭皮のハリを保つことにつながるというわけです。すると、血行がよくなり、髪に必要な栄養をしっかり届かせることができるのです。
育毛効果のあるシャンプーなどを使う場合、血行が良いと頭皮に成分が浸透しやすくなり、効果アップも期待できることでしょう。ぜひ、シャンプー前のひと手間を忘れないようにしてください。
正しいブラッシング方法は3ステップ
では、実際に正しいブラッシングのやり方を見ていきましょう。
その1:毛先を中心にとかす
最初は、毛先からといていきます。髪の毛が長いと毛先が絡まってしまいやすいので、絡まりをほぐすようにすると良いでしょう。毛先が絡まってしまってブラシの通りが悪い場合は、毛先にオイルを付けてからとかすとほどけやすいです。このとき、無理に力を込めてブラッシングをしてしまうと、髪の毛が切れてしまうので注意してください。
その2:耳の高さくらいから下をとかす
毛先がほぐれたら、次に髪の中間部分(耳の高さあたり)から毛先に向かって、といていきます。このとき、スタイリング剤などをつけていてブラシの通りが悪い場合は、毛先と同じようにオイルを使うとほどけやすくなるので、必要に応じて使っていきましょう。何度もとかしていくと、だんだんほどけてくるので、無理に力ずくでとかさないように気をつけましょう。
その3:最後に上からまっすぐとく
ほとんどの絡まりが取れたら、最後に頭頂部分からまっすぐに下向きにおろしながら、とかします。ストレートヘアになるように、頭の形に添ってブラッシングしていきましょう。髪の毛を後ろで束ねるときのように、頭頂部から後頭部へと髪をとかしていくと頭皮全体にブラッシングが行き渡ります。前髪は単にまっすぐとかすのではなく、オールバックになるようにとかすとほぐれやすくなります。
毛質別、おすすめブラシの選び方
最後に、毛質別におすすめのブラシをご紹介します。ブラシ選びの参考にしてみてください。
毛が太くて長いブラシ
頭皮にしっかり届く太くて長い毛が使われたブラシは、手ぐしのような感覚で使えます。ブラシの毛の間隔が大きく粗目のヘアブラシなので、ざっくりと大きめにとかせるのです。髪の毛が多かったり太かったりする人でも絡まりにくく、髪の毛どうしの摩擦が起こりにくいため、使いやすいのがポイントです。
毛が細いブラシ
ブラシの毛が細いものは、汚れをかき出しやすいほか、頭皮への刺激も穏やかなため、毛量が少ない人や細い人でも、ダメージを与えにくいブラシです。
シャンプー前のブラッシングにコームはNG
コーム系のくしは目が小さく、絡まった髪をほぐしたりとかしたりしにくいため、シャンプー前のブラッシングとしては向きません。無理やり使うと髪や頭皮を痛めてしまうこともあるのでで、コームは使わないようにしましょう。コーム系のくしや、つげ櫛などを使うときは、ブラッシング用ではなく、シャンプーをして乾かした後がおすすめです。
まとめ
シャンプー前のブラッシングは、汚れ落としや頭皮マッサージなどメリットがたくさんあります。特に、絡まった髪をほどいておくのは、髪を痛めないためにも重要なポイントです。ぜひ、自分に合ったブラシでブラッシングしましょう。